10月26日封切られた映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』は、公開3週目を終えた11月15日の時点で累計観客動員数100万人を突破。興行成績ランキングでも上位に留まっており、この勢いはまだ続きそうだ。 『魔法少女まどか☆マギカ』は不思議な作品だ。キャラクターデザインがほんの少し違うタッチだったら。魔女や結界の表現が別の形になっていたら。たぶん、作品の与える印象は全く違っていただろう。キラキラして、危うくて、でも可愛くて、目が離せない、そうした微妙なバランスで作られた緊張感の上に、『魔法少女まどか☆マギカ』という作品はある。 キャラクターの激しい感情と、それを「ワケガワカラナイ」と言う論理。ファンは両方の間に立たされ、大きく揺さぶられた時、否応なくそこへ巻き込まれる。作品やキャラクターに対して当事者意識を感じることは、熱心なアニメファンにとって珍しいことではないが、『魔