「ホームパーティで撮ったビデオを簡単に交換できるサービスがない」――そんなことを、ディナーパーティの席上で話し合ったことが始まりだった。それから一月後、2005年2月15日にPayPalの同僚、Chad HurleyとSteven Chen、そしてJawed Karimの三人は無料動画共有サービスを立ち上げた。サービス名は、「あなたが作るテレビ」という意味を込めた“YouTube”。その名前は、1年後には世界中に知れ渡り、瞬く間にインターネットの風景を一変させてしまった。 「アングラ」だった、あの頃 現在のYouTubeが公式に始まったのは、2005年12月。それからすぐにアメリカでは、NBCのサタデーナイトライブの動画がアップロードされていることが、ブログを介して多くの若者の間で話題を呼びはじめた。ここ日本においても、やはり2006年の春頃に、2ちゃんねるなどでYouTubeの動画紹介ス