私たちはジェンダーやセクシュアリティに関する話が好きだ。とくにセックスワーカーや風俗嬢などに関する噂話が大好きだ。なかでも、そういう仕事をなぜ好んでしているのか、どういうきっかけでその仕事に入ってきたのか、あるいは、そういう仕事に就くような女の子は、どういう家族構成で、どういう暮らしをしていたのか、という、動機や原因を探るような話が大好きである。 しかし、おそらく、セックスワーカーに関するこういう話し方は、彼女たちをなにか逸脱したもの、規範から外れたもの、おおげさにいえば「異常」なものとして扱ってしまうことになる。 本書の筆者にとって、序文にも書かれているとおり、風俗やキャバクラ、そしてAVの世界は身近な世界だった。だから、筆者はそういう場所にいる女性たちを、なにか私たちと異なるものとして描きたくなかったのだろう。 性を売る女性たちのなかでもAV女優はとくに、動機や原因を語る圧力につねにさ
この本、おもしろくて勉強になりました。 『こんなに違う! 世界の性教育』 (←amazon) (↓楽天)【送料無料】こんなに違う!世界の性教育 価格:777円(税込、送料別) わたしはジェンダー関連の話にはあまり興味はないのですが、ふと「他国の性教育ってどんななの?」と思って読んでみました。 以下、質問形式でご紹介します。 質問1:皆さんはどんな性教育を受けましたか? 私は「女子だけ集められて、おしべとめしべのビデオを見る」という意味不明な教育を受けた世代ですが、「女子だけ世代」は 30代以上だそうです。 それより若い世代は、男女とも性教育を受けてるらしい。(地域差あり) なお日本では 1992年が「性教育元年」と呼ばれていて、この年から性教育が拡充されています。理由は、80年代後半に「エイズが流行ったから。」 質問2:今の性教育の内容を知ってますか? 今の日本の小学生がどんな性教育を受け
オススメ本を持ち寄って、まったりアツく語り合うスゴ本オフ。今回は「結婚」をテーマにした作品が集まったぞ。シーサー株式会社の一室を会場にして、結婚に夢を抱いている未婚の方も、結婚にだいぶ疲れた既婚の方も、生々しい話に及ぶ。 今回はいつもと違って、二つのアプローチから選んでもらった。すなわち、「結婚は素晴らしい」という肯定派と、「結婚は人生の墓場だ」という否定派だ。 最初は、結婚のダークサイドな作品が中心に紹介されていたけれど、後半になるに従って、結婚をポジティブに捉えた本が続々と出てくる。そういや、「結婚は人生の墓場」という人には、「夜は墓場で運動会」と返しなさいって、ばっちゃが言ってた。 著者対決も面白い。林真理子のネガティブv.s.西原理恵子のポジティブを並べてみると、如実に出てくる。ゴジラ対ガメラの対決じみてて面白い。どっちに軍配が上がるかはレポートしているので、ご自身で判断してほしい
「障がい者の性」問題の解決、性労働の社会化、そして新しい「性の公共」をつくることを目標に日夜奮闘している非営利組織・一般社団法人ホワイトハンズのイベント情報を中心にアップいたします。合言葉は「ホワイトハンズがやらねば、誰がやる!」
加藤鷹のエリートセックスを読みました。当初、私はこの本に対して、モテる方法だとか相手をとりこにする裏技みたいな内容が書いてあると思っていました。しかし、実際には全くの逆で、女性と幸せにセックスをするために男性がどのような態度で臨めばよいかということが語られていました。本書は、小手先の応用技術・手順でなく、どうやったら相手に喜んでもらえるかという基本について紹介しています。例えば、野球でも、投げる・捕る・打つ・走るといった基本なくして、いきなりダイビングキャッチなどの応用練習をしても上手くいきませんよね。基本、感謝、相手を思いやるといったワードがこの本の中では繰り返し何度も何度もでてきます。 読後の著者の加藤鷹についての印象は、「勉強家」「体験から学べる人」というものです。彼は、女性のからだのしくみをしっかりと勉強しています。セックスと受精の関連がどんなものなのか、性差というものがどのように
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