総務省は9日、携帯電話向け900メガ・ヘルツ帯周波数の割り当て方法について、競売(オークション)ではなく、従来通りの審査で行うことを正式に決めた。 来週中にも事業者の募集を始め、2月に割当先1社を選ぶ。電波が届きやすい「プラチナバンド」獲得を巡り、ソフトバンクなど4社が名乗りを上げており、周波数争奪戦が本格化する。 総務省の電波監理審議会が9日、同省の方針を承認した。 審査で選ばれるのは1社だけだ。900メガ・ヘルツ帯を今使っている物流、タクシー業界などが別の周波数帯に引っ越す費用(上限2100億円)を払うことが条件で、現在の周波数のひっぱく状況などから総合的に審査する。 900メガ・ヘルツ帯や、13~14年に利用が始まる700メガ・ヘルツ帯「プラチナバンド」は、競売なら6000億円の価格が付くとの見方もあり、政策仕分けでは、オークション制度の導入を提言された。