民間国際交流団体「ピースボート」の旅客船から下船し上陸する際、大麻を密輸入しようとしたとして、横浜税関は28日、関税法違反(輸入禁止貨物の輸入未遂)容疑で、岐阜県垂井町の自称カメラマン、谷口大輔容疑者(33)=大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕=を横浜地検に告発した。大麻の密輸入で客船の旅客を摘発するのは、同税関では初めてという。 告発容疑は谷口容疑者が10日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で「オーシャンドリーム号」から下船し上陸する際、乾燥大麻約5.66グラム(末端価格約2万8000円)を密輸入しようとしたとしている。「個人的に吸引する目的でジャマイカで買った。船内で何回か吸った」と容疑を認めている。 同号は7月に同港を出航、16カ国をめぐり帰港したところだった。