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精神の障害を抱えた三男の暴力に悩み、三男を殺してしまった父親の裁判の記事(12月4日付朝刊)に、多くの反響が寄せられました。「どうにかならなかったのか」「ひとごととは思えない」。そうしたなかで、切実な思いを打ち明ける手紙を寄せてくれた家族に、話をうかがいに行きました。 警察も医師も解決できず 「私たちも、ありとあらゆる苦難とともに生きています。娘を殺さなければ家族の誰かが殺されるか、巻き添えで死ぬことになるのではという恐怖とともに生きてきました」 神奈川県に住む50代の女性は胸の内を打ち明けた。いまは20代になる長女が摂食障害を起こしたのは、14歳の時。その後、精神疾患の疑いがある、と医師に告げられた。学校に行けなくなり、入退院を繰り返した。16歳ごろからは暴力がひどくなり、女性に塩酸が原料の洗剤を飲ませようとしたり、夜中にわめいて暴れたりすることも増えた。 「警察に連絡をすると、『またか
犯罪による人の死を見逃さないため、遺体の解剖に当たる医師などの育成を進めようと、大阪大学は再来年度から、「死因究明学」という新しい分野を研究するコースを全国で初めて設置することになりました。 死因の究明を巡っては、警察が遺体を解剖せずに犯罪を見逃すケースがあるほか、去年1年間に警察が取り扱った遺体のうち解剖が行われた割合は11%にとどまるなど、体制の強化が課題になっています。 こうしたなか大阪大学は、再来年度の平成27年4月から、医学・歯学・薬学が連携した「死因究明学」という新しい分野を研究するコースを、全国の大学で初めて設置し、遺体の解剖に当たる医師などの育成を進めることになりました。 具体的には、▽大学院の修士課程に2年間のコースを設置し、解剖の現場に立ち会うなどして専門性を高めるほか、▽最先端の機器を導入して解剖結果などのデータを分析し、死因を判断する際のガイドラインを作ることにして
強制わいせつなどの性犯罪と同様に痴漢が増えている。大阪府内では今年上半期(1〜6月)の摘発件数が前年より7・6%増の185件で、平成20年以降で最多。摘発者の中には小学校長や警察官、自治体職員ら「地位のある人」も少なくない。実名公表や厳しい処分が待ち受けているにもかかわらず、なぜ犯行に及ぶのか。再犯も目立っており、専門家は「『病』だと認識して治療する必要がある」と指摘している。 ■信頼失い職失う 大阪府警は7月上旬、茨木署地域課の巡査長(38)を停職1カ月の懲戒処分にした。理由は痴漢。巡査長は依願退職した。 痴漢は軽微な性犯罪とみられがちだが、女性の心を深く傷つける卑劣な犯罪として、社会的に厳しく断罪される。実名は公表され、警察官なら処分は停職でも依願退職が当たり前。懲戒免職になることもある。 府警は摘発を強化しており、22年以降の摘発件数は毎年、前年比約30件増となっている。しか
警察庁は、ストーカー行為を繰り返す加害者に対し、専門機関で治療を受けるよう促していく方針を決めた。 ストーカー規制法に基づいて警告などを与えても嫌がらせが止まらず、殺人にまでエスカレートしたケースもあることから、警告や摘発で被害防止を図る従来の方針を転換する必要があると判断した。今夏にも一部の警察本部で試行したい考えで、効果を検証したうえで全国的に実施する。 同庁によると、一部の警察本部に試行を依頼し、警告を受けてもなおストーカー行為を繰り返す者らを中心に、治療実績がある専門機関を紹介し、カウンセリングなどを通じて考え方や行動の修正を図る。 試行後には、改善が見られたかどうか検証。効果が確認できれば、協力を求める全国の専門機関を選定し、各警察本部に実施を指示する。
京都市東山区・祇園の交差点で12日、軽ワゴン車が歩行者をはねて7人が死亡、11人が負傷した事故で、京都府警は13日、運転していて死亡した呉服店社員・藤崎晋吾容疑者(30)(京都市西京区)について、殺人容疑で捜索令状を請求した。 同日中にも自宅など関係先の捜索に乗り出す。 捜査関係者によると、軽ワゴン車は大和大路通でタクシーに追突した後、北上。交差点手前で信号待ちの別のタクシーを追い越すように赤信号の交差点に突入し、交差点付近で10人以上をはね、そのまま約190メートル進み、電柱に衝突し止まった。この約360メートルの間には目立ったブレーキ痕はなく、軽ワゴン車は、止まっていた車を避けて走行していたとの目撃情報がある。藤崎容疑者にはてんかんの持病があるが、府警は、当時は発作を起こしておらず、ハンドル操作をしながら走り、歩行者の列に突っ込んだ可能性があるとみている。
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