兵庫県福崎町出身の民俗学者、柳田国男(1875~1962)の代表作「遠野物語」にちなんで作られたカッパ像「河次郎(がじろう)」の2号機が、同町西田原の辻川山公園の池にお目見えした。より恐ろしい姿になった河次郎が池から飛び出すと、訪れた人々も驚いていた。 河次郎の1号機は今年2月に池の中に設置されたが、水につかっているため塗装が徐々にはがれてきていた。デザインした同町地域振興課の小川知男さん(40)らは1号機を修理に出し、2号機の制作を始めた。 同町は8月、柳田国男ゆかりの地という縁で岩手県遠野市と友好都市となった。柳田の「遠野物語」には遠野のカッパの顔の色が赤いという記述がある。これを知った小川さんは、2号機の体の色を赤くすることを決めた。