ポケットティッシュの前には当然ティッシュがある(そしてポケットも!)。ティッシュは第一次世界大戦で脱脂綿のかわりに開発され、ガスマスクのフィルターにも使われたらしい。 ティッシュで毒ガス防げるのか? とも思うがちゃんと普及してその後昭和28年、国内でもティッシュの生産を開始。以降、大手がアメリカの会社と提携して参入したりして普及がすすむ。 そして昭和43年ポケットティッシュの製造機械を森宏氏が社長をつとめる明星産商が開発。氏は20数年前に他界され、お孫さんにあたる工場長の森さんと会社の一番の古株の井上さんに話をうかがった。 ――ポケットティッシュを発明したのがここなんですか? 森「正確にはポケットティッシュ製造機と販促物としてのポケットティッシュですね。 当時の販促物としてはマッチが主流だったときいてます。ところが100円ライターが登場してマッチ自体もだいぶ下火になりつつあった。 そういう