3人が刺されるなどした殺人未遂事件の現場で、鑑識活動する県警捜査員(18日午後5時23分、宇都宮市西原町の大京ホームで) 「両腕が血だらけの人が担架で運ばれていった」「突然、キャーッと叫び声が響いた」――。 宇都宮市中心部に近い住宅街で18日の白昼発生した凄惨(せいさん)な殺人未遂事件は、住民らを恐怖に陥れた。 腕を切り落とすという残忍な手口。容疑者は逮捕まで車で約1時間逃走しており、周辺住民や幼い子を預かる保育園関係者に衝撃が走った。 実方(じつかた)克己社長(65)らが切りつけられた宇都宮市西原町の不動産会社「大京ホーム」。会社建物から50メートルほど離れたアパートに住む自営業の男性(49)は仕事中だった午後3時頃、同社建物の方から「キャー」「ワー」と甲高い叫び声を聞いた。あわてて外を見ると、女性従業員が桑田一二三容疑者(63)を追うためか、誰かを捜すようにバラバラに走り出していたとい