29日に上映される東京大空襲前後の下町を舞台とした映画の後援を、東京都練馬区教委が断っている。戦争の永久放棄を掲げる日本国憲法を守ろうと活動する区民団体「ねりま九条の会」が共催しているからだという。 上映される映画はアニメーション「うしろの正面だあれ」。東京大空襲で家族を失ったエッセイストで落語家の妻、海老名香葉子さん(81)の体験を描いた作品だ。有原誠治監督(67)らが企画し、実行委員会を結成。「ねりま九条の会」と共催している。 後援の申請を受けた区教委は会の活動を調査。その結果、2014年の都知事選で弁護士の宇都宮健児さんを支援したことなどを挙げ、「特定の主義主張をもって政治的活動を行う団体への承認は教育委員会の政治的中立性を損なう」として断ったという。 河口浩教育長は「行政が憲法を守るのは当然だし、区民に多様な意見があることも尊重する」とするが、「区教委が活動を後押しする意となり、政