ギリシャ・アテナ(Athens)の市街地で、緊縮政策に抗議しデモ行進する年金受給者ら(2012年10月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/LOUISA GOULIAMAKI 【10月12日 AFP】国際労働機関(ILO)は12日、全世界の失業者数が、世界的な経済危機が始まる前と比べて約3000万人増えたことを明らかにした。緊縮政策の是非が議論されている欧州連合(EU)加盟国のなかには、スペインやギリシャなど失業率が25%に達した国もある。 ILOのガイ・ライダー(Guy Ryder)事務局長は、2億人を越える世界の失業者の約3分の1は25歳以下の若者だと述べ、世界の労働人口が毎年4000万人ずつ増加していくなかで、仕事につけない人の数は今後も増えるだろうと予測した。 さらにライダー事務局長は、仕事があるにもかかわらず、約9億人が自分や家族を養うに足る収入が得られていないと指摘。もしも経済危