STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)は18日に発表したコメントで、「マウスも細胞も若山研究室から提供を受けた」と述べ、若山照彦山梨大教授(47)が16日の記者会見で示唆した外部のマウスが実験に使われた可能性を否定した。STAP幹細胞は、どのマウスから作製されたのか。両者の見解は平行線をたどったままだ。 STAP細胞は、若山教授が理研発生・再生科学総合研究センターのチームリーダーだった際、客員研究員だった小保方氏に提供したマウスで作られたとされる。このマウスは紫外線を当てると光る緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子が18番染色体に組み込まれていた。 若山教授は16日の会見で、小保方氏のSTAP細胞を培養して樹立した「STAP幹細胞」を第三者機関で解析した結果、GFP遺伝子が15番染色体に組み込まれていたことを公表。小保方氏