それぞれの時代には固有の“組織度レベル”がある。組織度(大)から組織度(小)まで。組織度(小)のことを個人度(大)と呼んでもいい。時代の移り変わりとともに、この数値は“大から小”、“小から大”へと連続的に変化する。 最初は大きな組織なんて存在しない。江戸時代なら豆腐屋とか鍛冶屋とか。戦後なら八百屋とか肉屋とか。商業が高度化すると次第に大組織が出現する。越後屋から百貨店に、パパママショップからスーパーに、繊維問屋が大規模商社になったりね。そしてそのうち企業グループが形成される。 行政組織だって、最初は小さな村なのにだんだん統合され階層化されて、巨大な官僚組織に仕上がっていく。どこの分野においても、最終的にはものすごい複雑で完成度の高い“組織社会”が作られる。 ところが組織度レベルが高くなりすぎると、それを息苦しく感じる人がでてくる。そういう人は最初は「ドロップアウト」とか「落伍者」と呼ばれる
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