和歌山電鉄のPR役を務める三毛猫の「たま駅長」の人気が海外にも広がっている。昨年度は香港や台湾を中心にアジアから約2万人が訪れ、前年度比で2・5倍に急増。乗客総数が初めて220万人を超える原動力となった。29日は15歳の誕生日。人間なら77歳の「喜寿」に近い高齢だが、集客力は衰えない。 4月中旬、たま駅長がいる貴志駅(和歌山県紀の川市)に香港からの団体客38人が訪れた。ホームに車両が入ってくると、先頭にはたまの顔。大はしゃぎで写真を撮り始めた。同行したガイドの陳健滔(チンケントウ)さん(30)は「ここはとても人気がある観光コース。1日2~3グループを案内することもある」と明かす。 和歌山電鉄によると、南海電鉄から運営移管された2006年度以降、乗客数は年間215万人前後で横ばいだったが、昨年度は初めて220万人を突破。アジアからの観光客が押し上げたという。「日によっては、乗客の半分くらいが
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