関西空港で格安航空会社(LCC※)の運航が始まった2012年以降、旅行者らの落とし物や忘れ物が急増している。 大阪府警関空署によると、拾得物としての取扱件数は、旅客数が最多だった00年(2049万人)を含め、11年までは2万件台で推移していたが、12年に初めて3万件を超え、13年は3万5000件に。増便が続くLCC各社では、手荷物の数が増えれば数千円の追加料金が必要で、関空関係者は、拾得物の中には、追加料金を払いたくないために捨てたものが含まれているとみている。 コート、手袋、お土産入りの紙袋、スーツケース……。関空の旅客ターミナルビル内の案内業務などを担当する会社「関西エアポートエージェンシー」の一時保管室には、見つかった日時と場所を記したタグが取り付けられた落とし物や忘れ物が所狭しと並ぶ。 関空署が拾得物として扱うのは、同社のほか、航空・鉄道各社での一時保管や税関の保安検査を経て届けら