高校ナンバーワンの剛腕が甲子園に帰ってきた。大会第7日目の14日、最速157キロの安楽智大投手(2年)擁する済美(愛媛)が三重と対戦。安楽は九回に5点を失ったが、7失点で完投した。今春のセンバツでは5試合で772球を投げ、日米で“投げすぎ論争”を巻き起こしたのは記憶に新しい。高校生投手の投球過多に対する批判は高まる一方だが、安楽と上甲正典監督(66)はあくまでも勝利を優先することを強調。初戦を前に、連投、球数に関する批判を一蹴していた。 (聞き手・片岡将) ──こちらに来てから発熱もあった。安楽君の状態は 「予選が終わってから肩、肘、腰や太ももの張りがなかなか取れなかったが、だいぶ状態は良くなってきたね」 ──浦和学院が初戦敗退。エースの小島君は足がつりながら182球を投げた 「小島君を投げさせたのは森監督の優しさだと思います。3年生の思いを背負って投げたいと言っている2年生のエー