生命科学の第一線で活躍する研究者6人が空想した「2050年の研究発表」を競うコンテストが、神戸市で開かれる日本分子生物学会で6日に行われる。 生命科学の可能性と魅力を市民にPRするのが狙いだ。学会会員100人が投票する審査は、面白さと、科学的に矛盾しないことを重視する。優勝者は50年の学会の大会長に内定する。 パリ第5大学研究員の堀川大樹さん(35)は、「真空や放射線などで過酷な宇宙環境で戦うには、クマムシを遺伝子工学で巨大化するしかない」と提案する。 カナダ・トロント大研究員の谷内江(やちえ)望(のぞむ)さん(32)は、実験手順を入力すると全自動でノーベル賞級の実験をする「ロボット研究所」を作れば、実験の捏造(ねつぞう)も防げると提案する。 富山大助教の小沢龍彦さん(37)は、男女のリンパ球を一緒に培養した時の反応を解析し「合コン成功率を予測する技術」を発表する。大会長の近藤滋・大阪大教