パロアルト・ネットワークスは2014年5月23日、フォレスター・リサーチが2010年に提唱した「ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティ」の考え方をメディア関係者に解説した。社内は安全であるという前提に立って境界を守るやり方では守れなくなった現状を考え、「信頼しないことを前提とし、全てのトラフィックを検査、ログ取得を行う」という性悪説のアプローチだ。 「壁」の中にも脅威があることを前提にせよ パロアルトネットワークス技術本部長の乙部幸一朗氏は、セキュリティの現状を人気コミックの「進撃の巨人」に例え、壁と門に頼るアプローチに限界が来ていると述べる。 2013年に発生した米小売大手のTargetにおける情報漏えい事件では、POS端末上で盗んだカード情報は、Targetの社内ネットワークを使って外部に送信されていた。自社ネットワーク内を不審なデータが巡っていたにもかかわらず、見つけられなかったこ