オーストラリア・ナナップ(Nannup)の乾燥した牧場で飼育されているウシ(2010年1月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/Greg WOOD 【7月14日 AFP】温室効果ガスとオゾン層の破壊によりオーストラリア南部での乾燥化が進んでいるとの研究論文が、13日の英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)」に掲載された。 米海洋大気局(US National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)の研究チームによると、豪州南部では1970年頃に始まった降雨量の減少は過去40年間にわたり続いているという。 研究チームは論文で、同地域の大部分では、この減少傾向が今後も数十年にわたって続く可能性が高いとしている。 「乾燥化は豪州南西部全域が最も顕著で、南半球の秋季・冬季の降水量が21世紀末までに合計約40%減少す