復旧作業が続き予断を許さない福島原発。3・11以降も訳知り顔で福島原発を語る人は少なくないが、06年から福島原発の周りでフィールドワークを続けてきた社会学者がいた。開沼博――1984年、福島県いわき市生まれ。現在は東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍する若手社会学者だ。 開沼 私は06年から福島を中心に青森や新潟の原発立地地域とその周辺でフィールドワークを行ってきました。福島県いわき市に生まれ育ちましたが、必ずしもそれが研究の動機ではありません。動機は「日本の無意識」を明かすことでした。つまり、私たちの意識の中での「日本」のイメージは、時に「東京」や「先進国としての豊かさ」とヒモ付けられがちですが、そこに現れない無意識的なものこそが、実は日本を形作っているということを解き明かしたかったのです。そのためにも「東京=私たちの意識する日本」の源としてのエネルギーを支える福島、あるいは東北とい
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