父がここ数年、太極拳にドはまりしているのは、知っていたのです。 スポーツクラブでのレッスンも足繁く通って、発表会に出て演武して、その晴れ舞台を撮影した写真をいそいそと購入したりしていましたし、それ以外にも真北斐図という、ものすごく本格的な香りがする老師からも学んでいました(夏の恒例「六本木ヒルズ朝の太極拳」で教えてる老師です。書籍も多数)。 毎日欠かさず練習し、理論解説書『太極拳理論の要諦―王宗岳と武禹襄の理論文章を学ぶ』もこんな風にビッシリと書き込みして、深く勉強しているようでした。 だからまあ、その成果が普通に出てきたということだとは思うのですが…… しかし先日実家に帰ったとき、父が急に、 「お父さんは、発勁が打てるようになってきた」 と言い出したときは、びっくりしましたね。 え!!! 発勁って!!! あの、拳児とかジョンス・リーとかが放つ、一撃必殺の大打撃技のこと!?!? 人体を内部