悲しい。少し泣いた。昔、彼が増田によくブコメする顔写真の人ぐらいの存在感だった頃から、彼のことが気になっていた。あの時はそんなにエキセントリックな人には見えなかった。どんな煽り増田にも、穏当なコメントを残す彼はまるで仏のようだった。その後、彼は自分を切り売りすることでたちまち注目を集め、一躍時の人となった。一見危なっかしくもあり、同時にそれが緻密な計算によるものにも思えた。あの人の素晴らしいところは、誰1人として邪険に扱ったり誹謗中傷したりしなかったところだ。こんな人がはてなにいただろうか。はてなで有名になった人たちは、誰かを傷つけたり笑いものにしたりする人たちばかりだったから。ネットウォッチャーを自称し、やることと言えば高校のクラスでリア充がするような悪質なイジリだった。それもいい大人がである。くだらなく卑しい人間ばかりだった。それに比べて彼は、徹底的に自分を笑いものにするだけだった。自