【5月1日 AFP】灼熱の北アフリカ・サハラ砂漠で、不法移民の輸送請負業者に置き去りにされた約300人の移民が保護され、うち10人の死亡が確認された。生存者も衰弱しているという。スーダン当局が4月30日に明らかにした。 スーダン外務省の高官が国営スーダン通信(SUNA)に語ったところによると、移民たちはスーダンとリビアの国境付近に広がる砂漠に放置されていた。請負業者が移民たちに車から降りるよう命じたという。保護された移民たちは「皆、飢え乾いている」という。 移民の密入国を請け負う業者が不法移民から金を受け取った後で砂漠に遺棄する事例は、これまでにも発生している。この外務省高官は、「金のことしか考えていない」と業者を批判した。死亡したのはスーダン人6人、エチオピア人2人、エリトリア人1人、国籍不明1人という。 一方、スーダン軍の報道官はAFPの取材に対し、スーダン人の死者は9人だと語った。置