靴底を不安定にすることで、筋力向上などをうたったトレーニングシューズ「リーボック イージートーン」を履いて転倒し、重傷を負ったとして、横浜市港北区の男性(59)が製造元のアディダスジャパン(東京都港区)に約2300万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴していたことが20日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で、アディダス側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。 イージートーンは靴底に空気が注入された構造で、傾斜や不安定な状態を意図的に作り出した靴。「エクササイズ効果を生み出す」などの宣伝で人気を集めている。 訴えによると、男性は2012年8月、イージートーンを通常の靴と認識して購入。同9月にこの靴を履いて外出した際、階段でバランスを崩して転倒し、首の骨を折るなどの重傷を負った。男性は約1カ月入院し、筋力低下などの後遺障害が残った。 原告側は、同社には製造物責任法に基づき欠陥商品を製造し