「Apple Watchは、腕時計をおびやかすコンペティターの登場ではないか」という危惧が腕時計業界で話題になっている。たしかに人間には手首は2つしかついておらず、利き手を操作に使うとしたら左手首に装着するしかない。 しかもApple Watchはジャガー・ルクルトの置時計「アトモス 561」やIKEPODのデザインを手掛けたマーク・ニューソンの関与が噂され、開発の段階からタグ・ホイヤーの幹部を引き抜くなど、これまでのスマートウォッチとは異なりかなり時計らしい存在だ。ただでさえ腕時計離れがささやかれている昨今、時計業界の彼らの気持ちはよくわかる。 実は時計とコンピューティングの奇妙な共通点は単なる領地問題にとどまらない。 かつて時計は教会や役所の塔の上にあるものであった。時計は権威のある存在が所有し、人々の暮らしを管理するものだった。ヨーロッパの古い都市にはたいてい時計塔があり、今でも大き
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