NMRの基礎と実験
・このページは学生実験用ホームページです。 実験開始前に実験内容説明ガイダンスを行います。日程案内を確認して下さい。 ・利用方法については教員およびティーチングアシスタント(TA)の指示にしたがって下さい。 ・質問などがあれば、研究室まで来るか、またはeメールで問い合わせてください。 [概要（ムービー）] 大学院教育改革（FB-station）で制作された動画作品です [1. はじめに] 社会で利用されている磁場技術・科学の発展に役立つNMR・NMRで得られる測定値 [2. NMRの基礎] 原理・装置・化学シフト・スピン-スピン結合・参考文献 [3. NMR-演習問題] ステップ１～５ [4. NMR-実験] 実験目的・注意・実験・レポート課題
NMRの基礎（北大・理）
* 一定磁場中の同数の核に対しての感度 以下に最も広く用いられているI＝1/2 の1H（プロトン）のNMRを例にして説明する。 磁場強度Hoの中にプロトンが置かれるとその磁気モーメントはHoと平行及び逆平行の二つの向きをとることができ、そのエネルギーは各々 －μHo、＋μHoでその差は２μHoである。これに周波数νの電磁波を加えたとき hν＝２μHoなる共鳴条件のもとに上下の準位間で遷移がおこる。一般に、低い準位の方が若干スピンの数が多いので、正味の吸収、NMRが観測される。μは核毎に固有の値をもつので共鳴時にはνとHoは比例することになる。従って、νまたはHoの一方を固定し、他方を変えれば共鳴信号が観測される。磁場強度が117.4Kガウス（11.74テスラ）のときプロトンの共鳴磁場強度は周波数が500 MHz、23.48テスラでは1000MHzとなる。 3 装置 磁場強度Hoを発生させる
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