5年ぶりにストライキを実施した相模鉄道労働組合。20日の始発から約2時間、電車、バスともに運休し、6万人に影響した。「公共交通機関として、ストは理解されない」。大きな混乱はなかったものの、早朝から労使間交渉に振り回された利用客らからは厳しい声が上がった。 午前4時20分。施錠されたままの二俣川駅のドアの前で、運送会社社員の男性(44)は立ち尽くした。「困っちゃうな…」。台車には改札横のすし店に納入するすしネタ。会社と相談し、先に別の店舗に向かうことにした。「荷物はもう一度、トラックに積みます」 午前5時ごろには利用客の姿がちらほら。30年ほど通勤・通学で相鉄を利用する男性(40)は5年前のストも経験しており、「まぁ、しょうがないよね」と苦笑。児童相談所で調理を担当する女性65)はストを知らずに駅へ。「子どもたちの朝ごはんが作れない。電車がストなんて、夢にも思わなかった」 別の女性(