もし、あのとき、別の選択をしていたなら──。ひょんなことから運命は回り出します。人生に「if」はありませんが、誰しも実はやりたかったこと、やり残したこと、できたはずのことがあるのではないでしょうか。昭和から平成と激動の時代を切り開いてきた著名人に、人生の岐路に立ち返ってもらい、「もう一つの自分史」を語ってもらいます。今回は劇画家、さいとう・たかをさんです。 * * * 私は自分が天才ではないことはよくわかっていました。あくまで職人であり、職人として読者を楽しませるものを60年以上描き続けてきたことに誇りを持っています。 さいとう・たかをの代名詞と言われる『ゴルゴ13』は好きで描き始めたわけじゃなくて、キャラクター設定もストーリーも、とことん計算して「こういう作品がウケるに違いない」と狙って始めました。毎回、どういう展開でどういうコマ割りにすれば読者が喜ぶか、とことん理詰めで描いています
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