7月8日の夕方、東京・渋谷駅で発車待ちをしていた電車内で男性が“銃の形をしたライター”を振り回す騒ぎがあった。乗客は一時避難し、暴れていた男性は警察に保護された。ところが、ネット上では、これが「発砲事件」「銃の乱射事件」といった誤情報に変換され、TwitterやNAVERまとめなどによって広く拡散される事態となっていた。 誤情報の発信源の1つとなったNAVERまとめ 渋谷駅で騒ぎが発生すると、Twitterには現場付近に居合わせたユーザーから「渋谷で拳銃持ったおやじが取り押さえられてる」「田園都市線渋谷駅、大混乱」など、現地の様子が続々と投稿され、一連のツイートをまとめるNAVERまとめが作られた。 このNAVERまとめは、鉄道事故関連ニュースbotやツイナビなど多数のフォロワーを抱えるアカウントや、ほかのまとめサイトに取り上げられたことで注目度が飛躍的に上昇し、騒動のハブとして機能した。
![「渋谷駅で銃乱射」デマはどのように広がったのか “まとめ”が生む危うい伝言ゲーム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/81a04209ae84472556cf71479c399326002cd528/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnl%2Farticles%2F1307%2F09%2Fmmi_sibuyadema_01.jpg)