映画史に残る人気を見せている「鬼滅」だけに、本作以外の作品の配給会社は冒頭のように頭を抱えている状況なのだそうだ。 「野球で言えばヤンキースが独立リーグに落ちてきたような状態です(笑)。『鬼滅』は上映館数も回数もケタ違いに多いので、ほかの作品が入り込む余地がないんです」(前出・配給会社社員) ファンの動き方次第で興行収入新記録の可能性もある 巷間言われている「映画界の救世主」という状況とは少し異なるのが実情のようだが、それでも過去のメガヒット作と比べても異例と言えるスピードでの100億円突破だ。世間の話題にのぼることも多く、トータルでの興行収入ランキング1位に輝いている「千と千尋」の308億円も窺う勢いだ。 「鬼滅」はコラボ商品の多さも目を引く。「SLぐんま」とのコラボイベントの様子 ©文藝春秋 「最終的な興収ランキング1位まで伸びるかはちょうど微妙なラインですね。『千と千尋』は最後にアカ