「怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ」「さよなら、さよなら、さよなら」などの名フレーズの数々を残した映画評論家・淀川長治氏。32年間にわたって洋画の魅力をテレビからお茶の間に語り掛けた。 (c)テレビ朝日 『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)の放送45周年を記念して、DVD『淀川長治の名画解説DX』がリリースされた。1966年10月の第1回放送から1998年11月に89歳で亡くなる前日まで同番組の解説を手掛けた映画評論家・淀川長治氏の往年の名調子を、200タイトルにわたって収録したもの。前説と後説を合わせて3分間という限られた秒数の中に、淀長氏はコンパクトに映画の魅力を詰め込んだ。熱の入った口調には、淀長氏の映画に注ぐ愛情が溢れんばかりに満ちていた。同番組の顔として人気者になった淀長氏は講演会を度々開き、トークの達人と思われていたが、もともとは人前でしゃべるのが苦手だったという。中学のときに教師か