イスラム教の女性が頭を覆うために使う布ヒジャブを運動時にも使えるよう開発した製品の販売をめぐり、フランスで「イスラム教への服従だ」などと反発が広がり、スポーツ用品店が販売撤回に追い込まれる騒ぎがあった。 販売を計画していたのは仏スポーツ用品店大手のデカトロン。「すべての女性が運動を楽しめるように」(同社)という目的で近く売り出す計画だった。 ところが、ヒジャブそのものが女性の抑圧を象徴するものだとして、「こういう女性像には賛成できない」(ビュザン連帯・保健相)という声が相次ぎ、「販売はイスラム教への服従だ」などと訴える政治家も現れた。 同社製品のボイコットが左右の政治家から呼びかけられ、同社によると、店舗で店員が侮辱や脅しを受けたケースもあったという。同社はやむなく26日に販売撤回を決めた。 フランスでは2016年にも…