全国の児童相談所が対応した児童虐待が07年度は過去最多の4万618件(速報値)に上ることが17日、厚生労働省のまとめで明らかになった。前年度より約3300件増え、初めて4万件を超えた。虐待を受けて死亡した児童は03〜06年に295人いた。 児童(18歳未満)に対する虐待は、身体的虐待、育児放棄(ネグレクト)、心理的虐待、性的虐待の4種類。児童虐待は年々増えており、厚労省は虐待そのものが増えているほか、虐待に対する社会的関心が高まっているためとみている。児童相談所を置く都道府県や政令指定市などの自治体別にみると、東京都が3307件で最も多く、大阪府(大阪市、堺市除く)2997件、横浜市2千件など。 死亡事例を検証している厚労省の専門委員会の報告書によると、03〜06年の死亡事例247件295人のうち、心中だったのが72件103人、心中以外の身体的虐待などが175件192人。心中以外の17