Posted March. 24, 2016 07:31, Updated March. 24, 2016 07:38 朝鮮(チョソン)時代の官服を着た大臣を描いた「伝・鄭崑壽(チョン・ゴンス)肖像」。一時は、壬辰倭乱(文禄の役)の時、明に使者として派遣された鄭崑壽を16世紀末に描いたものと知られていた。だが、2008年にX線を照射する調査で興味深い事実が浮かび上がった。肉眼では見えなかったもう一つの下絵の中に清国の服飾が見えてきたのだ。結局、肖像画は清国が建国された1616年以降に製作されたものと結論が出た。 文化財の真偽鑑定や製作の背景を解明する上で、保存科学が重要な役割を果たしつつある。最近、「証道歌子」を巡る議論でも国立科学捜査研究院が3次元(3D)金属コンピューター断層撮影(CT)を行い、決定的な偽造の証拠を突き止めた経緯がある。 国立中央博物館が保存科学部創設40周年を迎えて、