■漢化と抑圧の間で ウイグル・レポート2014 (3 カシュガル後編)■ 2014年3月1日~9日の間に見た、新疆ウイグル自治区の現状レポート。前回に引き続きカシュガルの話である。 街を歩いていると、制服姿の屈強な男たちの訓練風景を目撃した。不審者を捕獲する構えや殴りかかられた際の防御の構えなどを、ウイグル語の号令に従って次々と演武している。まだ新人のグループらしく、動きがどこかぎこちない。 しかも、制服がちょっと見覚えのないデザインだ。公安か特種警察か武装警察(各者については後述)のどれだろうと思ってよく観察すると、なんと「カシュガル疆南保安服務有限公司」なる民間警備会社の警備員の訓練だった。私が携帯のカメラで写真を撮ると「撮るな! 画像を消せ!」と罵声が飛んできたが、さらっと無視。正規の警察じゃないので、多少は逆らっても滅多な目には遭うまいと思ったからだ。 もっともこの会社、近所の求人