【抗生物質の特徴と使用法(注射薬)】 A)ペニシリン系 1)ペニシリン製剤 *ベンジルペニシリンカリウム(PCV) 結晶ペニシリンGカリウム(100万U/V) ※肺炎球菌や髄膜炎菌による化膿性髄膜炎やレンサ球菌による心内膜炎 では、1200~2400万U/日の大量投与が第一選択。筋注はか なり痛いので点滴静注が望ましいが、血管痛があるので600万Uを 300~500mlに溶解し、6時間かけて投与する。 2)合成ペニシリン製剤 *アンピシリン(ABPC) ペントレックス(1g/V)1回1~2g、1日2~3回。重症では8 gまで増量可。 ※適応菌種のうちブドウ球菌の95%以上がβラクタマーゼを産生する ため、耐性ブ菌用のPcとの合剤(ビクシリンS)かクラブラン酸と の合剤(オーグメンチン)を使用すべき。肺炎球菌に対しては、本剤 が第一選択。腸球菌、特にE.faecalisに対しては、本剤の抗菌