巨大防潮堤/石碑「ここより下に家建てるな」 先人の知恵 住民守る 岩手の2地域 津波 集落に届かず (04/07 09:26) 押し寄せる津波を防ぎ、市街地を守った普代水門=6日、岩手県普代村 東日本大震災の大津波に襲われた三陸沿岸の自治体で、先人が残した防災の知恵を受け継ぎ、被害を免れた地域があった。1933年(昭和8年)の昭和三陸大津波の後、高さ15メートルを超える巨大水門を建造した岩手県普代(ふだい)村と、石碑に刻まれた教えを守り、住居を高台に移した同県宮古市姉吉(あねよし)地区。壊滅的な被害に見舞われた沿岸部の中で、両地域では住民の命が守られ、住宅被害もなかった。 普代村で津波被害を防いだのは、普代川の河口と市街地を隔てる全長205メートルの「普代水門」と、漁業者の集落と港の間に建つ全長155メートルの「太田名部(おおたなべ)防潮堤」。高さは、いずれも海抜15・5メートルある。 「