米国のフェルミ国立研究所のDZero実験にて、2個のストレンジクオークと1個のボトムクォーク(s-s-b)を持つ新しい粒子が発見されたそうだ(実験資料、本家記事より)。 Ωbというこの粒子は、ボトムクオークを持つ新しいバリオンであり、プロトンよりも6倍の質量がある。Ωbの性質を持つ粒子はフェルミ国立研究所の陽子反陽子衝突型加速器テヴァトロンで100兆回近くの衝突を通して、18回発生が観測されたとのこと。発生後、Ωbは1mm程移動した後より軽い粒子に崩壊するが、この崩壊は1兆分の1秒という時間で起きるとのこと。 なお、DZero実験とは18カ国の90の研究機関から600人近くの物理学研究者が集まり行われており、米エネルギー省、国立科学財団をはじめ、国際的な資金援助を受け行われている国際プロジェクトである。