モスクワの中心、プーチン大統領が執務するクレムリン周辺で、スマートフォンなどの地図アプリが突然使えなくなる――。ここ数カ月ロシアのネット上で話題になっている現象を4日、記者も確認した。治安当局が、ドローン(無人飛行機)などを使った攻撃や撮影を防止するため、GPS(全地球測位システム)を攪乱(かくらん)させる妨害電波を飛ばしている可能性がある。 4日午前、記者はスマホを手に、市中心部を流れるモスクワ川沿いに徒歩でクレムリンに向かった。近づくにつれ、地図アプリ上の「現在地」を示すマークが不安定になっていく。突然川の対岸に飛んだり、市の郊外に移動したり、といった具合だ。最終的に「現在地」は、クレムリンから約30キロ西に離れたブヌコボ空港に移動したまま動かなくなった。同じような状態は同日午後まで、断続的に続いた。 ラトビアに拠点を置くロシア語ニュースサイト「メドゥーザ」によると、初めてこうした現象
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