昔からさまざまに活用されてきた竹。タケノコがおいしいほか編んでカゴなどの日用品にしたり住宅用資材として使ったり、また人間だけでなくパンダの大好物でもある(関連記事)。 そんな大活躍の竹だが、中国の竹林では新たな用途が見つかって一大ブームとなりつつあるようだ。 酒造業者と地元住民らが協力して、生きた竹の幹を使ったアルコール飲料を生産しているのである。 竹の中でお酒を熟成させる「竹の酒」が中国で大人気 Bamboo Alcohol China (WION Edge) 「竹の酒」は、地面から生えている竹の幹に独自の高圧注入技術で清酒または高粱酒(モロコシを原料とする蒸留酒)を入れ、数ヵ月から1年半ほどそのまま熟成させたもの。 熟成期間に竹の幹からフラボン(有機化合物の一種)や樹液が自然に放出され、お酒に心地いい香りと解毒効果が加わるという。 竹がその一部を吸収するためお酒自体のアルコール含有量が