75年前の昭和19年に旧日本軍が初めて行った飛行機による体当たり攻撃、いわゆる「特攻」を受けて沈没したアメリカ海軍の空母をアメリカのチームがフィリピン海の海底で発見し、その映像を公開しました。 第二次世界大戦で沈没した艦船の調査を行っているアメリカの財団の調査チームは、ことし5月にフィリピン海の深さ4736メートルに沈んでいる「セント・ロー」を発見し、無人の調査艇で船体を撮影することに成功しました。 今月、公開された映像からは船体に施された迷彩の塗装や、刻印された文字がくっきり読み取れるほか、強い力を受けてひしゃげたとみられる飛行甲板が確認できます。 「セント・ロー」を沈没させたのは、関行男大尉率いる「敷島隊」だとされ、日本軍が組織的に行った初めての特攻と位置づけられています。 この作戦での戦果を受けて陸海軍は、特攻作戦を本格化させ、終戦までにおよそ4000人が戦死したとされています。 旧