野鳥の群れが都市部の街路樹などに集まり、各地で糞(ふん)害や鳴き声の騒音被害をもたらしている。いま、効果絶大の対策として注目されているのが、古来の妙技「鷹匠(たかじょう)」による追い払いだ。 6月中旬、福井市の繁華街の入り口にある大名町交差点。夕暮れが迫ると、一帯にあるケヤキやユリノキの街路樹にムクドリの群れが集まってきた。信号待ちの車や歩道に糞が降り注ぐ。けたたましい鳴き声がビルの壁に反響する。 そこへ、石川県小松市から鷹匠の吉田剛之さん(42)がワゴン車でやってきた。ムクドリの集まる木を見上げる吉田さんの左手には、タカ科のハリスホーク。手を木に向けて振ると、タカは翼を羽ばたかせて猛然と木に向かっていった。数十羽のムクドリたちが一斉に逃げていく。 外敵が少ない都市部の街路樹は、ムクドリやハト、カラスなどの格好のねぐらだ。日中は周囲の森や田畑などで過ごし、日没とともに集まってくる。大名町交
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