米Microsoftが2000年に「.NET」テクノロジを発表した当初,「これはCOMの終わりを示す兆候なのか」という議論が多く交わされたものである。結局のところ,.NETはCOMをベースにしておらず,ランタイム環境とバイト・コードをベースにしたものであった。その時点では,Microsoftの関係者を含むほぼすべての人が「.NETはCOMの終わりを示すものではない」と結論付けた。しかしテクノロジの世界は変化し続けている。いよいよCOMは,ビジネス・アプリケーションの世界で寿命を迎えようとしている。 誤解しないでいただきたいのは,筆者は「COMに対するMicrosoft製品のサポートが終わる」とか「Microsoft製品の核として使われているという意味での標準としてのCOMの使用が終わろうとしている」と言いたいわけではない。筆者がいいたいのは,ほとんどのビジネス・アプリケーションがCOMを使
![いよいよ「COM」に取って代わる「.NET」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)