うまれる ポイント ★★* 監督 豪田トモ 出演 ナンバー 247 批評 ネタばれ注意! 結末に触れています たとえ不治の障害を持って生まれてくるとわかっていても受け入れる夫婦、死産の現実と立ち向かう夫婦、母に愛されず育った自分が母親になる資格があるのかと悩みながら初めての出産に臨む妊婦。命とは、生まれたときではなく母の子宮で生を授かった時から始まる、数組の夫婦が胎児に注ぐ愛情はそんな思いを強く印象付ける。ここで語られるのはあくまで親の側からの、生まれてきたことへの感謝、生命の誕生という神秘が体内で起きている不思議と感動、そして親になる責任感と覚悟だ。たいていの女性が出産を通じて見事に変身するのはこれほどの奇跡を経験するからなのかと得心した。 妊娠6カ月目のまどかは夫の協力で健康的な妊婦生活を送っているが、少女時代母から受けた虐待が原因で母親としての自信が持てない。妊娠8カ月目で遺伝子異常