僕の授業でも日々感じることですが、相手に何かを伝えるときは、正しい方法で伝えるということが、何よりも大切です。 伝えたいことは、きちんと入るべきところに向かって投げること。それを適当に投げても、入らない。相手の「わかり方」のゾーンはとても狭いものです。相手がわかりやすい言葉だけじゃなくて、わかりたがるタイミングと聞きたくないと思うタイミングの差、あるいはそれを話す場所の差……そういったものを見極めることがとても大切です。 僕がよく言うことなのですが「コミュニケーションとは、始まる前に終わっている」と。そのタイミングで話したって、そもそも相手に聞く気がないよ、という場合もあるわけです。たとえば僕の場合、何か大事な仕事の前に打ち合わせを入れられても、次のことに気持ちが集中しているので身が入らないんですよ。でもその仕事が終わったあとなら大歓迎。つまり、相手が話を聞こうと思える場所や時間は、人によ