本と犯罪に関するbono_hakoのブックマーク (2)

  • 津山三十人殺しの新たな「真相」 - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    津山三十人殺し。 まがまがしい言葉だが、ミステリーファンには非常になじみが深い。言うまでもなく、横溝正史が『八つ墓村』(角川文庫)の着想を、この実在する事件から採ったといわれているからだ。この他にも西村望『丑三つの村』(徳間文庫)や岩井志麻子『夜啼きの森』(角川ホラー文庫)など、この事件を題材とした、あるいはヒントを得た作品は多い。 人口百人余の集落で、その三分の一の命が一夜にして奪われるという大惨事だ。犯人は都井睦雄というたった一人の青年。その一人が、頭に二個、胸に一個を装備した懐中電灯を照明とし、日刀と猟銃で武装して、次々に住民の命を奪っていったのだ。凶行のあと、彼は山に入って自決した。 だが、この事件の真相は完全に解明されたと言いがたい。事件が起きた1938(昭和13)年5月は、日が国を挙げて戦争へと邁進していく時期だったということが災いしているのだ。すでに犯人が自決してしまった

    津山三十人殺しの新たな「真相」 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
  • フィリピン最大の刑務所で「王」として君臨した日本人『バタス──刑務所の掟』

    「プリズン・ギャング」という言葉をご存知だろうか。「刑務所で麻薬やギャンブル、暗殺までも手掛ける、囚人による囚人のための秘密組織」だ。書『バタス――刑務所の掟』は、2万人超の囚人を抱えるフィリピン最大の刑務所に19年間服役し、プリズン・ギャングの頂点に上り詰めた日人の記録である。 男の名は、大沢努。高校卒業後、旅行代理店に勤めていた彼は、1975年、23歳の若さで独立し、フィリピンで日人相手の買春ツアーに力を注いだ。が、78年にパサイ市の置屋に嵌められ拳銃不法所持で逮捕。父親が金を工面し無罪放免となるも、勘当される。日へ戻った大沢は、フィリピン・コネクションを活かし多くの「ジャパゆき」さんを入国させ、80年に再度マニラへ渡った。 先の逮捕を機に、大沢は政治の世界に関心を持つようになっていた。現地の有力者のツテを手繰り、「大沢は政府要人に次々とい込み、もはや拳銃不法所持で逮捕される

    フィリピン最大の刑務所で「王」として君臨した日本人『バタス──刑務所の掟』
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