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書評に関するboonagentのブックマーク (20)

  • 【貫井徳郎】慟哭 - 読書(小説)

    慟哭 (創元推理文庫) 連続少女誘拐事件を捜査することになったエリート捜査一課長、しかし捜査は中々進展せず、次第に警察内の不協和音、マスコミとの軋轢を生んでいく。緊迫の状況が続く中、事態は急展開をむかえる。 捜査一課長・佐伯、現場の刑事・丘、謎の男・"松"、3人の視点から描かれる。視点が変わりながら話が進むので、少し読みづらさはあるかもしれない。しかしこういう書き方にしなければならない訳がある。 今回は上手く作者にやられた感がある。何かがおかしいという違和感をもちつつ、その何かがわからないままラストまでいってしまった。だから最後、種明かしのところで驚きというよりなるほど感が大きかった。ずっと感じてた作品に対する違和感がはっきりした。 違和感の正体がわかりすっきりするかというとそういうものでもない。むしろ余計に虚しさを感じてしまう。『慟哭』とうタイトル、まさにこの作品を一言で表したものだ

  • igaigaの徒然読書ブログ 「増山超能力師事務所」 誉田哲也

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    boonagent 2014/01/30
    【誉田哲也】igaigaの徒然読書ブログ 「増山超能力師事務所」 誉田哲也
  • 【今野敏】ST 警視庁科学特捜班 - 読書(小説)

    猟奇的な姿で発見された死体。殺人事件として捜査することになった警察。この事件から捜査に参加することになったのは新設された警視庁科学捜査班(通称ST)。さらに猟奇的死体が発見され、捜査上にはいくつかの可能性が上がるが、ST班は捜査陣のヨミに異を唱える。 科学に関しては天才的、常識的ではない能力を有している、それでいて人間的には難があるというST班の面々。それぞれに専門分野があって、それをつき合わせながら解明していくというもの。。。 のはずだが、今回はそれぞれの科学的能力を活かしきれてない感じ。科学以外のところ(?)で能力を発揮している人物もいるが、それは特別このチームでなくても鑑識でもできるんじゃ、、、という部分もあった。 今回はプロファイルが専門の青山が中心になって事件解明へ繋げていく。彼のプロファイリングに必要な材料、またはその推論から真相へ繋げていくためのヒントを周りが集める。これがこ

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    boonagent 2014/01/27
    【今野敏】ST 警視庁科学特捜班
  • 【東野圭吾】探偵ガリレオ - 読書(小説)

    突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…事件解決を妨げる不可思議現象。警視庁捜査一課・草薙は友人である帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川に協力を求める。 ご存知探偵ガリレオシリーズの第一弾。今更説明をするまでもなく科学により難題を解決していく人気作。TVドラマや映画のほうで知っている方も多いはず。 基的に一般的な人では理解不能な現象(だからこそ湯川に相談するのだが)を科学で解明していくので、最後に湯川による証明(謎解き)が行われるまで、もやもやさせておきながら、きっちり論理的に解説されてすっきり!?するはず。

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    boonagent 2014/01/27
    【東野圭吾】探偵ガリレオ
  • 【伊坂幸太郎】陽気なギャングは地球を回す - 読書(小説)

    陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) 相手の嘘を100%見抜く男、演説の達人、スリの名人、正確無比な体内時計を持つ女。この4人が集まれば、銀行強盗は百発百中、、、のはずだった。しかし今回は"たまたま"別の現金輸送車襲撃犯が現れて、『売り上げ』を奪われてしまう。『売り上げ』奪還を目指す4人だったが。。。 ストーリーは単純明快。それでいて張り巡らされた仕掛けや伏線。そしてその回収までの流れはこの作家独特の『らしさ』を感じさせる。さらにストーリーがわかりやすいだけに際立つキャラの個性。 メインの4人はそれぞれに特殊な能力の持ち主。それを生かして銀行強盗を行っている。それだけでももう面白キャラ臭なのに、もうその言動がユニークすぎる。普通にシリアスな場面でも彼らにかかれば、コメディの世界になってしまうインパクトがある。 そんな彼らが気なのかふざけているのかわからないまま、降りかかる難題を打開

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    boonagent 2014/01/26
    【伊坂幸太郎】陽気なギャングは地球を回す
  • igaigaの徒然読書ブログ 「東海道五十三次殺人事件」 風野真知雄

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    boonagent 2014/01/25
    【読書】igaigaの徒然読書ブログ 「東海道五十三次殺人事件」 風野真知雄
  • 【石持浅海】BG、あるいは死せるカイニス - 読書(小説)

    BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫) 生まれてきた時は全員女性。成長に伴い、一部の女性が男性化するという世界。そこで男性化筆頭といわれた女子高生、さらに死後、その後継者と目された女生徒までもが殺された。この世界、そして彼女達の周りで一体何が起きようとしているのか 物語の主人公は男性化筆頭といわれた女性との妹。特殊な環境下であるがこの姉は女子校内で生徒達の憧れの的といったところ。その姉が殺され、さらにその後継者と目される生徒までも殺される。 その背景にはこの世界の特殊なシステムがある。全ての人間が女性として生まれ、成長の過程である条件の下、一部が男性化する。ある条件とはざっくり言うと優秀な人間ということ。つまり優秀な人間が男性化し、その能力を遺伝させることができる。ただし一概に優秀とはいっても明確な基準があるわけでなく、経験則からこういう人が男性化すると思われるといった程度。 主人

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    boonagent 2014/01/25
    【石持浅海】BG、あるいは死せるカイニス
  • 【柳原慧】Xの螺旋 - 読書(小説)

    Xの螺旋 (徳間文庫) 女性患者の体内から毒ガスが発生。そしてそこに居合わせた医療スタッフに不可解な出来事が、、、、友人の医者に危険を感じた、微生物学者はこの謎を追う。 初めて感じたミステリー小説での出オチ感。いきなり運ばれてきた女性患者の体内から毒ガスが発生するという結構衝撃的な事件の始まりは謎を追い、一つの謎が解けるたびにあれあれあれという感じに、、、 終わってみれば何だよそんなことかよという結末。これほど話が進むたびにスケールが小さくなっていくのも珍しいかも。 ただちょっと面白いかも思ったのは、眼前の怪奇な事件と比較するように出てくる世界の怪事件例。一見すると何じゃそりゃの物語の中での架空の事件かと思いきや、中には世界で起きた実際の事件だったりする。それは中居も鶴瓶も、剛力もバナナマンもびっくりの仰天ニュースだったり、アンビリバボーな出来事だったりするわけで。 事件例が出るたびグーグ

  • 【伊坂幸太郎】死神の精度 - 読書(小説)

    CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない、そんな奇妙な人物を見かけたら、それはもしかしたら死神かもしれません。クールで奇妙な死神・千葉と彼がその生死を判断する事になった人物達の奇妙な6つの物語。 人間からみると少々変わった雰囲気を持つ死神。その中でも今回の主人公・千葉はとりわけ変わり者のようだ。死神と言っても彼らが直接人間の命を奪うような事がない。彼らはただ調査するのみ。指示のあった人物を一週間調査し報告する。可となれば翌日その人物は死を迎える。どのように死を迎えるかは千葉達は知らない。ただそれを見届けるだけ。何だか会社のような死神稼業です。 ほとんどの場合、可となるため他の死神達は適当に接触して期限が来れば可の報告をだす。そんな死神も多いよう。しかしこの千葉は何故か一週間きちんとその人物に近づきしっかりと調査する、なぜなら

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    boonagent 2014/01/23
    【伊坂幸太郎】死神の精度
  • 【秦建日子】推理小説 - 読書(小説)

    推理小説 (河出文庫) 出版社に届いた一つの原稿、『推理小説・上巻』と題されたその原稿には実際に起きた殺人事件の詳細とさらなる殺害予告ともいえる内容が。さらに「事件を防ぎたければ、続きを入札せよ」という要求が添えられていた。。ドラマ・アンフェアの原作 自らが書く小説のために実際に殺人を犯していくという筋立てはさほど真新しさは感じられない。これまでにもそうした動機の殺人事件を取り扱った作品はあったかと思う。 もちろんその先にはもっとも優れた推理小説を作りたい、そしてそれを世間に知らしめたいという欲望があり、今回は出版社に送りつけ、続きは落札せよという要求を突きつけるわけである。 この一連の事件を捜査するのは雪平夏見という女刑事。これが相当の変わり者で、訳ありの人物。彼女が相棒刑事と型破りな捜査で事件の真相を追う。というのが基線であるが、この作品はそこに留まらない。 小説という形で殺害予告を

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    boonagent 2014/01/23
    【秦建日子】推理小説
  • 【伊坂幸太郎】重力ピエロ - 読書(小説)

    Author:Boon Agent Boon!! Boon!! Boon!! 主に感想がメインだけど新作の紹介やその他、読書映画音楽に関することをどんどん紹介していくぜ。 諸事情により現在は読書関連の記事中心になっております。 ブロともはいつでも募集、リンクフリー 読書好き、映画好き、音楽好き集まれー

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    boonagent 2014/01/23
    【伊坂幸太郎】重力ピエロ
  • 灯台守の話 - いんどあかめさん日記

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    boonagent 2014/01/23
    【ジャネット・ウィンターソン】灯台守の話: いんどあかめさん日記
  • 【神永学】タイムラッシュ 天命探偵真田省吾 - 読書(小説)

    人を探して欲しいと依頼してきたのは人の死を予見する夢を見るという少女だった。彼女はなぜそんな夢を見るのか、その夢に法則はあるのか。人の死という運命は変えられるか。 正義感が熱く、自分が正しいと思ったことなら無茶、無鉄砲な行動で状況を打破することもある主人公・真田省吾。 口は悪いが根は優しい、悪態をつきながらも主人公と協力する探偵仲間・池田公香 元刑事で今は探偵事務所の所長として主人公達の司令塔のような役割をはたす・山縣 人の死といういわゆる予知夢をみる、足が不自由で車椅子生活という薄幸そうな美少女・中西志乃 はい、主要登場人物達、一言で表してみるとベタですね。人物像だけでなく、それぞれの繋がり、展開、まあベタのオンパレード。 内容的には志乃の依頼で夢で見た"死ぬはずの人物"を探す。その背景に事件が絡んで事態は緊迫していくというもの。 重要なのは何故志乃はこの探偵事務所にこの依頼を持ち込んだ

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    boonagent 2014/01/22
    【神永学】タイムラッシュ天命探偵真田省吾 :
  • 【石持浅海】賢者の贈り物 - 読書(小説)

    皆さんはありませんか。日常の生活の中で"おやっ?"と思うことや、"あの人のあの行動にはどんな意味があるのだろう?"とか別に大事な事じゃないけど(大事かもしれないが)、生活の中で疑問に思うこと。 今回はそんな生活の中に潜む疑問や謎を過去の童話や挿話、名作と掛け合わせてみせていくそんな作品。 一つ例を挙げると、女の子達と家でパーティー。お開きとなって翌朝、玄関では自分のサンダルがなくなり、代わりに女性用のが、、、これだけだと誰かが間違って履いていったんだなで終わりだけど、なかなかその女性が名乗り出ない。そうなるとこれが特別な意味を持つような気がして、、、 これってまるで"シンデレラのガラスの"みたいだなってことでこの話のタイトルは『ガラスの』。このその話ってまるで○○じゃんという童話、挿話がそのまま各話のタイトルになっているので、その話を知ってるとあーなるほどってなるかもしれないし、もし

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    boonagent 2014/01/22
    【石持浅海】賢者の贈り物
  • しょうがない人 - いんどあかめさん日記

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    boonagent 2014/01/22
    【平安寿子】しょうがない人: いんどあかめさん日記
  • 【綾辻行人】フリークス - 読書(小説)

    精神科病棟を舞台に現実と虚構が入り混じる怪奇な世界。そこにある光景は現実かそれとも患者達が抱える心の闇か。奇形なるモノ(フリークス)と記憶の不確かさが招くホラーとミステリー 3のオムニバス形式である病院の精神科病棟に入院する患者について語られている。共通的に表されているのは奇形の存在、これがタイトルにあるフリークスの意味である。直接的には3目に登場する改造された奇形の少年達のことをさしているのだろうが、1,2目にも奇形なるモノは存在している。 もう一つ、それぞれの作品で共通するのが記憶の問題。精神科病棟の患者達を描いているが、全てが患者視点で描かれているわけではなく、違った人物(視点)で患者について語る話もある。 その中心にいる人物たちは共通して記憶に不確かな部分がある。それは全くの記憶喪失であったり断片的に曖昧だったりそれぞれだが、話を進めることでその記憶の断片を思い出す作業が行わ

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    boonagent 2014/01/22
    【綾辻行人】フリークス
  • 【福井晴敏】川の深さは - 読書(小説)

    元刑事で現在はビルの警備員をしている男。彼の警備するビルに忍び込んだの二人の若い男女。彼らを助けたことで男は国家ぐるみの陰謀に巻き込まれていく。 今このタイミングで読むと興味深い内容。現在ニュースで取り上げられるようなことがクローズアップされている。某宗教団体によるテロ、日米安保、日の防衛体制。今回は明確な取り上げ方はしていないが、そこには米軍の基地問題(これは次回作で)、機密保全の問題、日版NSC・・・この作品は2000年に発表されているが、今にこんなに合致するとは。 いわば作者の国防、国家体制などにおける主義主張、また現代社会への思いが強く出ている作品。それが正しいかどうか、受け入れられるかどうかは別としてそこは興味深い。タイミング的な問題でそうなったかもしれないけど某宗教団体の事件と国とのかかわりの部分のつながりはやや強引かなと思う。 それはそれとしてアクション性も高く、スリリン

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    boonagent 2014/01/22
    【福井晴敏】川の深さは
  • 【石持浅海】Rのつく月には気をつけよう - 読書(小説)

    大学時代から飲み仲間の3人の男女。毎回、おいしいお酒に肴、さらにそこに連れてくるゲストの話題で盛り上がる。とりわけ盛り上がるのは恋愛話。毎回ゲストが語る(材)にまつわる恋愛話で盛り上がりつつ、そこに込められた(秘められた)意味を読み解いていく。 毎回3人+1人の形で催される酒宴での会話とメンバー1人である湯浅夏美からの視点のみで物語は進む。酒宴というが実は事がメインでそれをおいしくいただくための酒宴でもある。 そして物語的にもこの事(材)が重要な意味を持つ、アクセントを加えるために招かれたゲストが(なぜか?)その事(材)にまつわるエピソードをお持ちなのです。 エピソードにはゲスト自身、謎や疑問を抱えており、4人であれやこれやと言い合いながらその謎や疑問を解決していく。3人は意識することなく役割分担が上手くできているようだ。それが長い間、この酒宴が続く理由かもしれない。

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    boonagent 2014/01/22
    【石持浅海】Rのつく月には気をつけよう
  • 【舞城王太郎】山ん中の獅見朋成雄 - 読書(小説)

    獅見朋成雄、彼の家系は彼の家系は男に鬣のような毛が生えていて、その例にもれず彼の背中にも鬣のような毛が生えてきていた。中学生、思春期真っ盛りの彼には少々恥ずかしいコンプレックスであった。そんな彼が経験した山での不思議な経験。 うーん、微妙。中学生(獅見朋)目線で文体もそれに合わせて書かれていて、読みやすいといえば読みやすいのだが、、、おっさんには逆に疲れる。 内容的には彼が山の中で迷い込んだ場所で現実からかけ離れた経験をするというもので、それなりに見せ場もあるし、読む人が読めば面白いかも。 個人的には、どうにもこの文体にイマイチ馴染めず、はっきりと内容を把握しきるまでいかなかったというのが正直なところ。 名前はよく聞く作家さんなので興味を持って読んでみたが、今回はあまりはまらなかった。これがこの作家さんの作風ならばちょっと相性が悪いかも、、他にも読んでみないとなんともいえないけど。 あくま

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    boonagent 2014/01/21
    【舞城王太郎】山ん中の獅見朋成雄
  • 【奥泉光】ノヴァーリスの引用 - 読書(小説)

    恩師の葬儀に集まった大学時代の旧友達。久しぶりに酒を酌み交わすことにしたが、その席で話題になったのは学生時代に亡くなった学友のこと。彼の死は自殺か事故か、それとも誰かに殺されたのか。酒宴の参加者は議論を交わすがそれぞれの記憶の曖昧さがさらなる謎へ引き込まれていく。 作品の中でさらにミステリーを組み込み、登場人物達がそのミステリーについて考えていくメタミステリー仕様。 それぞれの記憶の違いから生まれる疑心暗鬼。今回は一人称による1人の目線から物語が進められているので他の人物の心中まではわからないが、おそらく同じような気持ちだったかと思う。 記憶への疑心暗鬼 記憶のい違いが起きるということはどちらかの記憶が間違っているということ。それは自分かそれとも相手か。どちらの記憶を信じるべきか。 記憶違いが起きていることへの疑心暗鬼。 記憶違いを起こしているのがどちらであれ、次に問題になるのはなぜそん

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    boonagent 2014/01/21
    【奥泉光】ノヴァーリスの引用
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