漁業管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」の科学委員会は、東大西洋と地中海のクロマグロの資源量が増加に転じたとの報告書をまとめた。 乱獲によって資源量の枯渇が懸念されていたが、ここ数年実施してきた漁獲枠の削減効果により増加傾向が明らかになったことで、日本を含む各国の2013年以降の漁獲枠が拡大される可能性が出てきた。 ICCATには、東大西洋と地中海でクロマグロを漁獲している48の国・地域が加盟。1999年は全体で3万2000トンの漁獲枠を認めていたが、資源の減少傾向を受け、10年は前年比4割減の1万3500トン、11~13年は年間1万2900トンに抑制してきた。このうち、日本は1097トンの漁獲枠を認められている。