東京のテクノポップ・シーンは焼け野原のようだったかつて東京のテクノポップ・シーンが異様な輝きを放っていた時代があった。Perfumeが「Baby cruising Love / マカロニ」で大ブレイクした2008年以降しばらくの時期ことだ。メジャーからはPerfumeのサウンドを模したアーティストが次々に送り出され、インディーズで活動していたテクノポップ~エレクトロポップ系アーティストもまた次々とメジャーからデビューしていたった。その狂騒は数年で落ち着き、メジャーはそうしたアーティストのほとんどを手放していく。気付くと東京のテクノポップ・シーンはまるで焼け野原のようだった。 そんな状況の中でも心強かったのは、メジャーの動向に左右されずに活動し続けていたインディーズのアーティストたちの存在だった。コミュニティを作れば内輪になってしまうかもしれないが、それを作らなければシーンを維持するのが難し