米国議会の人権問題調査委員会が2日、開いた公聴会で米国政府代表らから、中国政府のチベットでの政治犯拘束がなお約800人に達し、他のチベット人1000人ほどが行方不明のままになっていることが明らかにされた。 同議会で長年、人権弾圧を国際規模で追及した故トム・ラントス下院議員の業績を記念して特設された「トム・ラントス人権委員会」は2日、「チベットでの新文化大革命」と題する公聴会を開き、チベットの人権状況を論じた。 公聴会ではまず「中国に関する議会・政府委員会」のオバマ政権代表のスティーブ・マーシャル氏が「チベットでは2008年春に中国当局からのより多くの自治などを求めて抗議活動を起こした住民や僧侶がまだ拘束されており、その後もチベット人の作家や音楽家、詩人など文化人の逮捕があいつぎ、刑法違反ではない政治犯の拘束は約800人とみられる」と証言した。 マーシャル氏はさらに (1)中国当局は08年春